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衣紋坂(読み)エモンザカ

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精選版 日本国語大辞典 「衣紋坂」の意味・読み・例文・類語

えもん‐ざか【衣紋坂】

  1. 江戸新吉原の日本堤から大門に至る間にあった坂。新吉原の名所とされ、遊客がみな衣紋をつくろうところから呼ばれた。
    1. [初出の実例]「自然と鬢(びん)に気を付かたちを作る衣紋坂をおりて」(出典浮世草子・色里三所世帯(1688)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の衣紋坂の言及

【遊郭(遊廓)】より

… 各地によって多様な構図をもつ遊郭の基本的な設計は,上記のように周囲を溝や塀で囲み,大門(おおもん)(出入口)のみによる通行とした(裏門はあっても非常用である)。市中から大門に至る道には,遊郭行きをためらう思案橋(しあんばし),遊郭に近づいて身づくろいする衣紋坂(えもんざか)などが配置され(橋や坂は地形によって変わる),大門のそばには柳の木が植えてあることが多い。大門内には出張武士と町内役人の番小屋が並んで,出入人の監視と郭内の治安維持にあたった。…

【吉原】より

…新吉原は揚屋(あげや)町を新設したほかは元吉原とだいたい同型に形成され(新吉原の地割については図参照),後に伏見町,堺町(その後閉鎖)が開かれた。新吉原への経路は,江戸市中から浅草へ出,日本堤から五十間道へ入り,衣紋(えもん)坂を下りて大門(おおもん)口へ至るのが普通であった。大門は吉原の玄関で,夜10時から翌朝までは大戸をしめ,くぐり門を通行させた。…

※「衣紋坂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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