デジタル大辞泉 「衣衣」の意味・読み・例文・類語 きぬ‐ぎぬ【▽衣▽衣/後=朝】 1 衣を重ねて掛けて共寝をした男女が、翌朝別れるときそれぞれ身につける、その衣。「しののめのほがらほがらと明けゆけばおのが―なるぞ悲しき」〈古今・恋三〉2 男女が共寝をして過ごした翌朝。また、その朝の別れ。「―になるとも聞かぬ鳥だにも明けゆくほどぞ声も惜しまぬ」〈新勅撰・恋三〉3 男女、夫婦の離別。「此の如くに、―になるとても、互ひに飽き飽かれぬ仲ぢゃほどに」〈狂言記・箕被〉4 物が離れ離れになること。「首と胴との―」〈浮・伝来記・三〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例