袂に縋る(読み)タモトニスガル

デジタル大辞泉 「袂に縋る」の意味・読み・例文・類語

たもとすが・る

願いを聞いてもらうまでは離すまいと、人のたもとをとらえる。転じて、相手同情を引いて助けを求める。「―・って食いつなぐ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「袂に縋る」の意味・読み・例文・類語

たもと【袂】 に=縋(すが)る[=取(と)り付(つ)く]

  1. 願う事があって、相手を離すまいとして、その袂をつかむ。転じて、相手の同情をひいて助けを求める。そでにすがる。
    1. [初出の実例]「数輩の童形・〈略〉侍僧に至るまで、経正の袂にすがり」(出典:平家物語(13C前)七)
    2. 「渠等(かれら)の袂(タモト)に縋(スガ)って憐みを乞ふほど」(出典社会百面相(1902)〈内田魯庵〉猟官中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む