袂に縋る(読み)タモトニスガル

デジタル大辞泉 「袂に縋る」の意味・読み・例文・類語

たもとすが・る

願いを聞いてもらうまでは離すまいと、人のたもとをとらえる。転じて、相手同情を引いて助けを求める。「―・って食いつなぐ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「袂に縋る」の意味・読み・例文・類語

たもと【袂】 に=縋(すが)る[=取(と)り付(つ)く]

  1. 願う事があって、相手を離すまいとして、その袂をつかむ。転じて、相手の同情をひいて助けを求める。そでにすがる。
    1. [初出の実例]「数輩の童形・〈略〉侍僧に至るまで、経正の袂にすがり」(出典:平家物語(13C前)七)
    2. 「渠等(かれら)の袂(タモト)に縋(スガ)って憐みを乞ふほど」(出典社会百面相(1902)〈内田魯庵〉猟官中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android