袖の子(読み)ソデノコ

デジタル大辞泉 「袖の子」の意味・読み・例文・類語

そで‐の‐こ【袖の子】

《僧が托鉢たくはつの際に袖を広げて布施米を受けたところから》別名
宇治山のすそのの小田苗代にいくらかまきし―の種」〈丹後守為忠百首〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「袖の子」の意味・読み・例文・類語

そで【袖】 の 子(こ)

  1. いね(稲)」の異名
    1. [初出の実例]「おぼつかなたが袖のこにひき重ねほうしこのいねかへしそめけん」(出典:散木奇歌集(1128頃)秋)

袖の子の補助注記

僧が托鉢(たくはつ)して歩く時、衣の袖をひろげ、その上にのせた鉢で受けるところから出たものという。

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