袴田里見(読み)はかまだ さとみ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「袴田里見」の解説

袴田里見 はかまだ-さとみ

1904-1990 昭和時代の社会運動家。
明治37年8月11日生まれ。大正13年東京合同労組にはいる。翌年モスクワに留学。帰国後,宮本顕治らと共産党再建につとめる。昭和10年スパイ査問事件で検挙され,20年出獄。45年共産党副委員長となるが,のち除名された。平成2年5月10日死去。85歳。青森県出身。著作に「獄中日記」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の袴田里見の言及

【生産管理闘争】より

…(1)まず徳田球一(《赤旗》1945年11月7日)は,〈労働者による産業管理〉について,〈死にする困窮から脱する〉ために,〈資本家の(生産)サボを克服する〉ために,不可避な方法であると主張する。(2)これに対して袴田里見(《赤旗》同前)は,横断的産業別組合結成への過渡的組織としての〈工場委員会〉が追求すべき〈任務〉は,〈工場管理に参加〉することにあるとし,〈工場管理を行ふ〉ことは〈一時的〉なもので〈常道ではない〉とした。すなわち,生産管理闘争は,〈馘首反対〉〈賃下げ反対〉〈工場管理に参加〉を要求するための争議手段として位置づけられていたのである。…

※「袴田里見」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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