普及版 字通 「裴」の読み・字形・画数・意味
裴
14画
[字訓] ながぎぬ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は非(ひ)。篆文(てんぶん)の字形はに作り、裘(きゆう)の篆文の字形と同じ構造法をとる。求は裘の初文で毛皮。その毛皮の長毛のものが非であろう。〔後漢書、伝、注〕に「裴回(はいくわい)とは繞(えいぜう)淹留(えんりう)するを謂ふなり」とあり、徘徊の徘と通用する。
[訓義]
1. ながぎぬ、長衣のさま。
2. 徘と通じ、たちもとおる。
3. 斐と通じ、うつくしい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕裴 カタヌク・アラハ・ヒラク・ヨソフ
[語系]
裴・俳・徘buiは同声。徘徊をまた裴徊としるし、通用する。
[熟語]
裴徊▶・裴回▶・裴如▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報