複動機関(読み)フクドウキカン

デジタル大辞泉 「複動機関」の意味・読み・例文・類語

ふくどう‐きかん〔‐キクワン〕【複動機関】

蒸気や燃焼ガスの圧力ピストン両面に交互に受けて運動する往復機関出力単動機関の倍となる。

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関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「複動機関」の意味・読み・例文・類語

ふくどう‐きかん‥キクヮン【複動機関】

  1. 〘 名詞 〙 ピストンがシリンダー内を往復する際、往復ともに高圧蒸気や燃焼ガスの圧力を受けるように給排弁を装着した機関。出力は、単動機関の倍。

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世界大百科事典(旧版)内の複動機関の言及

【蒸気機関】より


[分類]
 蒸気機関は種々の観点から多くの形式に分類される。蒸気のシリンダーへの供給方法によって分けると,ピストンの一方の面にだけ蒸気を供給する単動機関と,一般に用いられる形式の,ピストンの両側に蒸気を供給する複動機関とになる。仕事をした蒸気,すなわち排気の圧力によると,大気中に排出する不凝機関と復水器中に排出する復水機関とになる。…

※「複動機関」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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