最新 地学事典 「複合溶岩流」の解説
ふくごうようがんりゅう
複合溶岩流
(1)compound lava flow
記載岩石学的特徴や化学組成の異なる部分から構成されている単一の溶岩流のこと。斑晶鉱物の量比や組み合わせ,マグマの化学組成などが溶岩流内で変化することが多い。特徴を異にするマグマが火口から連続して流下することで生じると解釈される。多数のローブからなる溶岩流(compound lava flow)を指す用語として複合溶岩流が使用される例も見受けられるが,混乱を避けるためcomposite lava flowに対してのみ本用語を用いることが望ましい。参考文献:久野久(1950) 地質雑,Vol. 56: 226
執筆者:荒牧 重雄・川畑 博
(2)composite lava flow
複数のフローユニットからなる溶岩流。一連の噴火活動(1噴火輪廻)の間に生じた複数の単純溶岩流が上下に重なったもの。パホイホイ溶岩や枕状溶岩,ロベイト溶岩のように,一般には低粘性,低噴出率の溶岩流に多いが,アア溶岩でも生じる。洪水玄武岩を構成するシート状の溶岩流も無数のパホイホイ溶岩ローブが合体,融合して生じた複合溶岩流であるが,噴出率は数m3s−1に達する。
執筆者:海野 進
参照項目:単純溶岩(流)
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

