日本大百科全書(ニッポニカ) 「褐紋病」の意味・わかりやすい解説 褐紋病かつもんびょう ナス、アズキそのほか十数種の作物に発生する病気。葉、茎、果実に褐斑(かっぱん)病よりやや大形の褐色の病斑ができ、病斑には濃淡の輪紋がみられる。病原菌には不完全菌が多く、フォモプシスPhomopsis属(ナス)、フィロスティクタPhyllosticta属(アズキ、ウド)などのほか、子嚢(しのう)菌のミコスファエレラMycosphaerella属(エンドウ)で、作物の種類によって異なる。ナス褐紋病の被害が大きく、葉が枯れ、果実に輪紋のある大きな病斑ができ、早く落果する。地際に発生すると立ち枯れをおこす。気温28℃以上で降雨の多いとき、主として真夏に発生が多い。[梶原敏宏] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例