襠高袴(読み)マチダカバカマ

デジタル大辞泉 「襠高袴」の意味・読み・例文・類語

まちだか‐ばかま【×襠高×袴】

男子羽織とともに正装に用いる、襠を高く仕立てた袴。

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精選版 日本国語大辞典 「襠高袴」の意味・読み・例文・類語

まちだか‐ばかま【襠高袴】

〘名〙 袴腰中央から内股までの襠(まち)が高く、踏み込みの深い袴。多く乗馬用とする。うまのりばかま。まちだか。
※歌舞伎・四十七石忠矢計(十二時忠臣蔵)(1871)九幕「向うより小林平八郎稽古着、まち高袴(ダカバカマ)、上へ模様ものの女小袖を引かけ」

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世界大百科事典(旧版)内の襠高袴の言及

【袴】より

…前後両部からなり,下部は左右に分かれて筒状に縫い合わされ,ここに両足を通し,上部につけられたひもを結んで着装する。山袴のように布幅の少ないものはズボン状をなすが,襠高(まちだか)袴のように布幅の多いものはきわめて緩やかで,行灯(あんどん)袴のようにスカート状のものもある。〈婆加摩(はかま)〉の語は早く《日本書紀》に見え,また袴,褌の文字もすでに《古事記》《日本書紀》に用いられている。…

※「襠高袴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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