南紀徳川史(読み)なんきとくがわし

日本歴史地名大系 「南紀徳川史」の解説

南紀徳川史
なんきとくがわし

一八冊 堀内信編 南紀徳川史刊行会 昭和五―八年刊 昭和四五―四七年復刻

解説 旧藩主徳川茂承の命で明治二一年から同三一年にかけて編纂した近世紀州徳川家に関する史料集。歴代藩主・名臣文学武術・方技・俊傑孝子烈女高僧伝・職制・禄制・郡制・財政・軍制・法令典礼・服制・社寺・学制・城郭刑法の史料一七冊、および総目録一冊。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「南紀徳川史」の意味・わかりやすい解説

南紀徳川史
なんきとくがわし

堀内信が編纂(へんさん)した紀州藩の基本的な史料集。目録一冊とともに18冊からなる。1602年(慶長7)の徳川頼宣(よりのぶ)誕生から1871年(明治4)の徳川茂承(もちつぐ)の東京移住までを収める。1901年(明治34)に完成し、1930~33年(昭和5~8)刊行、70~72年(昭和45~47)復刻。歴代藩主、名臣、文学、武術、方技、俊傑、孝子、烈女、高僧伝、職制、禄(ろく)制、郡制、財政、軍制、法令、典礼、服制、社寺、学制、城郭、刑法からなる。

[安藤精一]

『堀内信編『南紀徳川史』復刻版・全18巻(1970~72・名著出版)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「南紀徳川史」の意味・わかりやすい解説

南紀徳川史
なんきとくがわし

堀内信著。 18巻 18冊。 1898年完成。和歌山藩の藩史。慶長7 (1602) 年の藩祖徳川頼宣誕生より版籍奉還にいたるまで,各藩主の事績,家臣列伝をはじめ,軍制,法制項目を立て,藩政全般にわたる史料を集めて編纂した。 1930年より刊行を始め,すでに完結

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