西ノ入村
にしのいりむら
[現在地名]寄居町西ノ入
西之入・西入などとも記す。三品村の東に位置し、北は立原村・木持村。現小川町八和田神社所蔵の延徳三年(一四九一)四月八日銘をもつ鰐口に「武州男衾郡鉢形錦入新井佐土守」とみえ、弘治三年(一五五七)七月二六日の追銘がある。当地の臨済宗妙心寺派光明寺の山号は錦入山であることから(風土記稿)、「鉢形錦入」は当地のことであろう。永禄八年(一五六五)一月一五日、三〇騎の野上(現長瀞町)の足軽衆は一〇騎ずつ三日間にわたって「西入」へ出陣し、新井氏の指揮に従うことを命じられた(「北条氏邦印判状」逸見文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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