西ヶ原一里塚(読み)にしがはらいちりづか

国指定史跡ガイド 「西ヶ原一里塚」の解説

にしがはらいちりづか【西ヶ原一里塚】


東京都北区西ヶ原にある街道遺跡一里塚は、街道の一里(約4km)ごとに道の両側に築かれた塚で、その上には榎(えのき)が植えられた。この一里塚は、本郷台地と通称される武蔵野台地の東端部に位置し、日光御成(おなり)道の日本橋から2里目にあたり、大正時代に道路改修工事にともない撤去されようとしたが、渋沢栄一(しぶさわえいいち)や地元町民、学識経験者らが保存を要請したため、塚をさけて道路がつくられた。塚の保存に成功したその時の記録は「二本榎保存之碑」に刻まれている。1922年(大正11)、旧位置を保っている代表的な一里塚で、都内では大変貴重な遺跡であることから、国の史跡に指定された。JR京浜東北線上中里駅または王子駅から徒歩約20分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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