西勢井村(読み)にしせいむら

日本歴史地名大系 「西勢井村」の解説

西勢井村
にしせいむら

[現在地名]小浜市西勢にしせい

東勢井村の西に位置し、西は加斗かと坂を境に飯盛はんせい村、北は小浜湾に面してそで崎・久手くて崎が湾内へ張出す。大飯郡に属した。応仁元年(一四六七)二月七日付武田信賢安堵状(吉川家文書)に「勢井村」がみえ、慶長七年(一六〇二)六月の若狭国浦々漁師船等取調帳(桑村家文書)に「にしセい 壱艘 三人ノリ」とある。

永禄年中(一五五八―七〇)久手崎沖で守護武田義統に反した逸見昌経の水軍と守護方水軍の合戦があり、年不詳六月二一日付武田義統書状(同文書)に「就今度逸見駿河守叛逆、桑村九郎右衛門属其手、於曾伊表討(ママ)逸見河内守、并久手一戦之砌、舟一艘分捕、其外数度忠節無比類働候条、諸役数代免許候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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