長崎県南部、北高来(きたたかき)郡にあった旧町名(飯盛町(ちょう))。現在は諫早市(いさはやし)の南西端部を占める。旧飯盛町は1965年(昭和40)町制施行。2005年(平成17)諫早市に合併。旧町域の中央の馬場地区の南部は、ラグーン(潟(かた))であったが、元禄(げんろく)年間(1688~1704)に干拓され水田地帯となった。その東部は丘陵地帯で、畑作を主とし、ショウガ、ニンジン、ジャガイモを生産し、とくにショウガは天保(てんぽう)年間(1830~1844)以来生産され、市内有喜(うき)地区、長崎市戸石(といし)地区とともに県有数の特産地で、全国に出荷される。最近では畑地灌漑(かんがい)による栽培や、水田におけるハウス栽培も登場している。橘(たちばな)湾沿岸の漁村では、小型底引網、小型定置網、タコ壺(つぼ)などの零細漁業が行われている。
[石井泰義]
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…江戸時代の旅宿にいた制限付きのいわば半公認の私娼(ししよう)の俗称で,たんに飯盛ともいい,食売女(めしうりおんな),宿場女郎(しゆくばじよろう),〈おじゃれ〉などとも呼ぶ。交通の要地にはすでに平安時代には売春婦がおり,交通と経済の発達に伴い,その数は増加した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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