飯盛(読み)メシモリ

デジタル大辞泉 「飯盛」の意味・読み・例文・類語

めし‐もり【飯盛(り)】

飯盛り女」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「飯盛」の意味・読み・例文・類語

めし‐もり【飯盛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 飯を盛ること。給仕をすること。また、給仕する女。
    1. [初出の実例]「今朝の食もり夕めしをもり ならびぬる袖はあまたの台所」(出典:俳諧・望一千句(1649)七)
  3. めしもりおんな(飯盛女)
    1. [初出の実例]「飯盛(メシモリ)に誣(しい)付られし噂」(出典洒落本・禁現大福帳(1755)五)
  4. 寄り集まって、飯を食べ合うこと。酒盛に対して、しゃれていった語。
    1. [初出の実例]「おまいもめしは素人じゃないわいの。ナントめしもりさんせんかいな」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)七)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「飯盛」の意味・わかりやすい解説

飯盛
いいもり

長崎県南部、北高来(きたたかき)郡にあった旧町名(飯盛町(ちょう))。現在は諫早市(いさはやし)の南西端部を占める。旧飯盛町は1965年(昭和40)町制施行。2005年(平成17)諫早市に合併。旧町域の中央の馬場地区の南部は、ラグーン(潟(かた))であったが、元禄(げんろく)年間(1688~1704)に干拓され水田地帯となった。その東部は丘陵地帯で、畑作を主とし、ショウガニンジンジャガイモを生産し、とくにショウガは天保(てんぽう)年間(1830~1844)以来生産され、市内有喜(うき)地区、長崎市戸石(といし)地区とともに県有数の特産地で、全国に出荷される。最近では畑地灌漑(かんがい)による栽培や、水田におけるハウス栽培も登場している。橘(たちばな)湾沿岸の漁村では、小型底引網、小型定置網、タコ壺(つぼ)などの零細漁業が行われている。

[石井泰義]

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百科事典マイペディア 「飯盛」の意味・わかりやすい解説

飯盛[町]【いいもり】

長崎県南部,北高来(きたたかき)郡の旧町。干拓平野で水田耕作,東部丘陵でニンジン・ジャガイモ栽培を行い,沿岸漁業も営む。近年宅地開発が進む。2005年3月西彼杵郡多良見町,北高来郡森山町,高来町,小長井町と諫早市へ編入。24.81km2。8401人(2003)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「飯盛」の意味・わかりやすい解説

飯盛
いいもり

長崎県南東部,諫早市西部の旧町域。長崎市に接し,橘湾に面する。 1955年江ノ浦村と田結村が合体して飯盛村となり,1965年町制。 2005年諫早市,小長井町,高来町,多良見町,森山町と合体して諫早市となる。農業を主産業とし,西部はショウガの特産地,中部は水田地帯,東部の丘陵地ではニンジン,ジャガイモを産する畑作地で,畜産も行なわれる。海岸部では小型定置網,小型底引網などによる漁業が行なわれている。

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改訂新版 世界大百科事典 「飯盛」の意味・わかりやすい解説

飯盛 (いいもり)

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世界大百科事典(旧版)内の飯盛の言及

【飯盛女】より

…江戸時代の旅宿にいた制限付きのいわば半公認の私娼(ししよう)の俗称で,たんに飯盛ともいい,食売女(めしうりおんな),宿場女郎(しゆくばじよろう),〈おじゃれ〉などとも呼ぶ。交通の要地にはすでに平安時代には売春婦がおり,交通と経済の発達に伴い,その数は増加した。…

※「飯盛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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