西宮内町(読み)にしみやうちちよう

日本歴史地名大系 「西宮内町」の解説

西宮内町
にしみやうちちよう

[現在地名]兵庫区西宮内町・西仲町にしなかまち・兵庫町二丁目

西大路にしおおじ町の南、兵庫津の最も西寄りにある南北通りに沿った岡方の町で、地方一八町の一。慶長七年(一六〇二)の兵庫屋地子帳(兵庫岡方文書)には「西之宮内之町」とあり、屋敷地一一筆。元禄九年(一六九六)の兵庫津絵図井家蔵)には通りに沿って家並が描かれているが町名の記載はない。南北に長い大きな町で、寛政八年(一七九六)の兵庫津各町家数人数書上(安田家文書)の家数一一三・人数六七一。西大路町との間に多くの寺が集中し、前掲絵図には通りの両側済鱗さいりん寺・長伝ちようでん(現浄土宗)法界ほうかい(浄土宗知恩院末)・尼阿弥陀寺(浄土宗兵庫西光寺末)・妙福寺(禅宗兵庫恵林寺末)と庚申社が並び、やや離れて南に西幸さいこう(現浄土真宗本願寺派)が描かれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android