神戸市(読み)こうべ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

神戸〔市〕
こうべ

兵庫県南東部,大阪湾に臨み,後背の六甲山地および周辺の丘陵,台地に広がる市。県庁所在地。1889年市制。以後周辺の町村を編入して市域を拡大。1956年政令指定都市東灘区灘区兵庫区長田区須磨区垂水区北区中央区西区の 9区からなる。兵庫区の和田岬から旧湊川河口の川崎にかけての浜は奈良・平安時代には大輪田泊,のち兵庫津として知られ,慶応3(1867)年の開港で貿易港として発達。市街化は兵庫津周辺から始まり,1874年の鉄道開通に伴い神戸駅周辺に,さらに元町駅(旧三宮駅)周辺を経て,1931年に新設された新三宮駅付近に移った。第2次世界大戦後,三宮地区に市役所,国際会館などの公共施設の建設が相次ぎ,市の中心部として発展した。工業は東部の御影住吉などでの灘の清酒醸造で知られ,近代工業は開港を契機として港周辺に造船,製鉄,車両,電機,ゴムなどの工業が興り,戦後,埋立地の造成により重化学工業化がいっそう促進された。他方,宅地化は渦ヶ森山(385m),鶴甲山(327m),高倉山(291m)などの六甲山前山の土砂採取跡地の利用と,裏六甲一帯の丘陵地の開発が目立ち,山容は大きく変わった。神戸丸山衝上断層は国の天然記念物。瀬戸内海国立公園に属する六甲山,有馬温泉須磨舞子ノ浜の景勝地に加え,源平古戦場,湊川古戦場(→湊川の戦い)など源平,楠公父子ゆかりの名所・旧跡も多い。処女塚古墳,五色塚古墳(千壺古墳),小壺古墳は国の史跡に指定。太山寺本堂は国宝建造物。異人館が集中する北野一帯は観光客に人気がある。大阪湾沿岸に大阪ベイエリア開発の一環として,ポートアイランドの拡張と六甲アイランドの開発が行なわれた。1990年神戸新交通六甲アイランド線(六甲ライナー)が開業。東海道新幹線をはじめとする幹線鉄道,道路が海岸部を通る。1995年の兵庫県南部地震では東灘区,灘区,中央区,兵庫区,長田区などの市街地と港湾施設が甚大な被害を受けた。面積 557.02km2。人口 153万7272(2015)。

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