西山遺事(読み)せいざんいじ

改訂新版 世界大百科事典 「西山遺事」の意味・わかりやすい解説

西山遺事 (せいざんいじ)

水戸藩2代藩主徳川光圀言行録。光圀に仕えた三木之幹,宮田清貞,牧野和高の3人が,光圀の没した翌1701年(元禄14)に編集。5巻。一名《桃源遺事》。逸話を豊富に盛り込んでいるだけでなく,本書だけが伝える事跡も多く,光圀の伝記史料としてすこぶる価値が高い。和文で書かれているため光圀の伝記中では最も広く流布し,後世の光圀像の形成に大きな影響を及ぼした点でも重要である。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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