西来庵(読み)せいらいあん

日本歴史地名大系 「西来庵」の解説

西来庵
せいらいあん

開山大覚禅師蘭渓道隆塔所、嵩山と号する。道隆は弘安元年(一二七八)没したが、翌二年開山舎利器を納めた石卵塔が安置されたという(「蘭渓道隆舎利器銘写」県史二)。当庵の造営没後まもなく始められたと思われる。

応安二年(一三六九)一〇月一五日の室町幕府管領細川頼之奉書(県史三)によると、鎌倉時代に桃渓徳悟が住した頃から円覚寺僧衆が当庵に赴き諷経する(渡諷経)習いであったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android