西行被(読み)さいぎょうかずき

精選版 日本国語大辞典 「西行被」の意味・読み・例文・類語

さいぎょう‐かずきサイギャウかづき【西行被】

  1. 〘 名詞 〙 西行法師が富士山を見ている姿を描いた「富士見西行」の絵姿のように、笠を後頭部へずらして、あみだにかぶること。あみだかぶり。
    1. [初出の実例]「五十ばかりの法師麻の衣の袖まくり手して、竹笠を西行被(サイギャウカヅ)きに雪打はらひ彼店下に立寄」(出典浮世草子西鶴織留(1694)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android