覇王別姫(読み)はおうべっき(英語表記)Ba-wang-bie-ji

  • 覇王別姫 Bà wáng Bié jī

世界大百科事典 第2版の解説

中国の京劇の演目。秦末(前3世紀)の史実にもとづく。覇王項羽は,漢王劉邦の大軍に垓下(がいか)で取り囲まれた。四面楚歌――張良の歌声作戦にかかり,今やこれまでと思った項羽は,愛姫虞美人と最後のをはり,悲歌慷慨して〈力,山を抜き,気,世を蓋(おお)う。時,利あらず,騅(すい)逝かず……虞や虞や,若(なんじ)を奈何(いかん)せん〉と唱えれば,虞姫は剣を抜いて舞をまったのち自決する。この虞美人の悲劇は,京劇中,梅蘭芳(ばいらんほう)の当り狂言として有名である。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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