覇王別姫(読み)はおうべっき(英語表記)Ba-wang-bie-ji

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

覇王別姫
はおうべっき
Ba-wang-bie-ji

京劇の曲名。小説『西漢演義』から取材したもので,前漢の高祖に敗れた項羽が,愛姫虞美人と最後の別れを惜しみ自殺した史実に基づく。 1930年頃北京で初演。楊小楼の項羽と梅蘭芳の虞美人が当り役とされる。

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世界大百科事典 第2版の解説

はおうべっき【覇王別姫 Bà wáng Bié jī】

中国の京劇の演目。秦末(前3世紀)の史実にもとづく。覇王項羽は,漢王劉邦の大軍に垓下(がいか)で取り囲まれた。四面楚歌――張良の歌声作戦にかかり,今やこれまでと思った項羽は,愛姫虞美人と最後の宴をはり,悲歌慷慨して〈力,山を抜き,気,世を蓋(おお)う。時,利あらず,騅(すい)逝かず……虞や虞や,若(なんじ)を奈何(いかん)せん〉と唱えれば,虞姫は剣を抜いて舞をまったのち自決する。この虞美人の悲劇は,京劇中,梅蘭芳(ばいらんほう)の当り狂言として有名である。

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