見延ぶ(読み)ミノブ

デジタル大辞泉 「見延ぶ」の意味・読み・例文・類語

み‐の・ぶ【見延ぶ】

[動バ下二]
遠くを見る。
「目を―・べて、此の僧をいかにも思ひたる気色もなくありける」〈今昔・二〇・三九〉
流し目でじっと見る。
「見返りたる目見まみ、いたう―・べたれど」〈紅葉賀

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精選版 日本国語大辞典 「見延ぶ」の意味・読み・例文・類語

み‐の・ぶ【見延】

  1. 〘 他動詞 バ下二段活用 〙 遠くへ視線をやる。遠く見やる。また、流し目をする。
    1. [初出の実例]「見かへりたるまみ、いたうみのべたれど、目皮いたく黒み落ちいりて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)紅葉賀)

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