見果(読み)みはて

精選版 日本国語大辞典 「見果」の意味・読み・例文・類語

み‐はて【見果】

〘名〙
① 見ることの最後。見とどけること。見おさめ。
平中(965頃)二四「この前栽の花の、目に見す見すうつろふ、見はてになむ、参り来つる」
限界まで見きわめること。
高野聖(1900)〈泉鏡花〉四「其檜(ひのき)ちゃが〈略〉見果(ミハテ)のつかぬ田圃中空へ虹のやうに突き出て居る」

み‐は・てる【見果】

〘他タ下一〙 み・はつ 〘他タ下二〙
① 見終わる。最後まで見る。
源氏(1001‐14頃)乙女「御有様をみはつまじきこと」
② 最後まで面倒を見る。最後まで世話をする。
※源氏(1001‐14頃)蓬生「故ままの宣ひ置きし事もありしかば、かひなき身なりとも、みはててむとこそ思ひつれ」

み‐おお・す ‥おほす【見果】

〘他サ下二〙 終わりまで見る。みはたす。みきわめる。
※源氏(1001‐14頃)明石「手などこよなくまさりにけりと、みおほせ給ひてつかはす」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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