覚乗寺跡(読み)かくじようじあと

日本歴史地名大系 「覚乗寺跡」の解説

覚乗寺跡
かくじようじあと

[現在地名]登米町寺池 上町

登米町市街地の中心部にあるたて山の中央部西側にあった寺。鉄川山と号し、真言宗。「寺池村安永風土記」に「客殿門共ニ東向、鉄川山ト申横額相懸ケ御名筆ハ支那高泉寺ニ御座候由伝候得共、右高泉寺何方之御寺ニ候哉相知不申候事」とある。万治三年(一六六〇)登米伊達氏四代伊達宗倫の創建。当時は寺の新築が禁止されていたため、天正一八年(一五九〇)葛西氏滅亡とともに荒廃し廃寺になっていた真珠院明了寺の再興と、宗倫の父の仙台藩主伊達忠宗の位牌を祀る名目のもとに創建した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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