日本歴史地名大系 「登米郡」の解説
登米郡
とめぐん
県域北端中央部にあり、北は岩手県
国道三四六号が米山町・迫町・中田町・東和町をほぼ南西から北東へ通り、北上川に沿って国道三四二号が南北に縦貫する。迫町からは迫川に沿って国道三九八号が北西に向かっている。郡域西端を東北本線が南北にかすめ、南東端豊里町を気仙沼線が通っている。郡内を東西に結び、国鉄との連絡を便にする目的で、大正一〇年(一九二一)から栗原郡
郡名の初見は「日本後紀」延暦一八年(七九九)三月七日条で、「登米郡併小田郡」とあり、これ以前から存在していたことは明らかである。「和名抄」国郡部には「止与米」と訓じている。郡名については「トイマ」「トヤマ」「トヨマ」「トメ」と様々な呼び方があり、現在では郡名、国・郡に関する機関の場合は「トメ」、町にかかわるものは「トヨマ」とよび分けている。
〔原始〕
北上川の西部は同川を含めて迫川の氾濫原で、縄文海退後は遊水地帯となり、各地に湖沼が出現する。遺跡は郡東部の北上川に迫る丘陵と、迫川流域の西から延びる低い掌状丘陵上および河岸段丘上に分布する。北上川中流域には、縄文早期末頃登米郡南部まで海水が流入し
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報