親作(読み)オヤサク

デジタル大辞泉 「親作」の意味・読み・例文・類語

おや‐さく【親作】

地主のこと。小作に対していう。

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精選版 日本国語大辞典 「親作」の意味・読み・例文・類語

おや‐さく【親作】

  1. 〘 名詞 〙 地主のこと。小作に対していう。親作者。
    1. [初出の実例]「耳を仮すものなく、御上を畏れ、親作を怖れて窃に子を誡むるもありき」(出典:日本の下層社会(1899)〈横山源之助〉五)

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世界大百科事典(旧版)内の親作の言及

【地主】より

…ただし,近世の地主は自作部分を内包した地主手作り経営という性格をもっているのが一般的である。 近世の地主は地頭,田主,大屋,親方,親作,地親などと呼ばれた。ところで,地主は小作人から小作料を徴収する小作経営だけでなく,酒屋,油屋,紺屋などの農村工業をはじめ質屋,穀屋,旅籠などの金融・流通業を兼営し,村方の再生産に深く浸透している。…

※「親作」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」