親富祖村(読み)えつそむら

日本歴史地名大系 「親富祖村」の解説

親富祖村
えつそむら

[現在地名]浦添屋富祖やふそ二丁目

屋富祖やふす村東端の小字漢野味原かんぬみばる一帯に形成された屋富祖村の添村。方音ではエッソあるいはウェッソとよぶ。南には宮城なーぐしく村の添村「によへな村」があった。「おもろさうし」巻一五の一〇に「一 おゑやふその大や 大やこかかない(親屋富祖の大屋 大屋子が貢租)/のほていけは(登っていけば)/てたかほこりよわちへ(日子〔王〕が喜びたまい)/又 またよしの大や 大やこかさゝけ(又吉の大屋 大屋子が捧げ物)/又 けおのよかるひに 大やこかさゝけ(今日の良き日に大屋子が捧げ物)/又 けおのきやかるひに(今日の輝く日に)」とあり、「おゑやふその大や」は当地にかかわる人物とみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android