浦添(読み)ウラソエ

デジタル大辞泉 「浦添」の意味・読み・例文・類語

うらそえ〔うらそへ〕【浦添】

沖縄県那覇市の北にある市。12~14世紀、舜天しゅんてん英祖・察度3王朝の王都近年、宅地化が急激に進んでいる。昭和45年(1970)市制。人口11.0万(2010)。

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精選版 日本国語大辞典 「浦添」の意味・読み・例文・類語

うらそえ うらそへ【浦添】

沖縄県、沖縄本島南西部の地名。西は東シナ海に面し、南は那覇市に接する。一二世紀中頃から一五世紀初頭まで、琉球国の王都。近年は那覇市の衛星都市として発展。昭和四五年(一九七〇)市制。

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改訂新版 世界大百科事典 「浦添」の意味・わかりやすい解説

浦添[市] (うらそえ)

沖縄県,那覇市の北側に接続する都市。1970年市制。人口11万0351(2010)。浦添は〈うらおそい〉(浦々を襲う),つまり諸国を支配する意味で,12世紀半ばから15世紀初めにかけて,首里に王府が移るまで王城の地として栄え,牧港川河口の牧港が琉球最大の貿易港であった。第2次世界大戦には,浦添城跡を中心に牧港と前田を結ぶ断層崖一帯は,沖縄戦最大の激戦地となり,その攻防は沖縄戦の天王山といわれた。2009年現在,市域の14%強はアメリカ軍基地である。戦前の浦添は純農村であったが,戦後過密都市那覇の成長拡大につれて,住宅地化が著しい。また都市機能が浦添に分散し,安謝川,勢理客川流域の工場群は,すでに那覇市の工業地帯と一体化している。西海岸の埋立てが進み,卸売商業団地が形成されており,国道58号線沿いには,各種の企業,商社や貸住宅が建ち並び,住宅・商業都市として発展している。沖縄自動車道西原インターチェンジがある。市域には史跡も多く,浦添城跡,伊祖城跡,浦添ようどれ(英祖王および尚寧王の墳墓),浦和の塔,愛国知祖の塔のある浦添大公園などがある。
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