山川 日本史小辞典 改訂新版 「観心寺如意輪観音像」の解説
観心寺 如意輪観音像
かんしんじにょいりんかんのんぞう
観心寺の本尊で,密教彫刻の代表作。座像。883年(元慶7)の「観心寺勘録縁起資財帳」にある「綵色如意輪菩薩像」にあたる。寺地が定められた頃の造像とされる。木彫に乾漆を併用する技法は,9世紀の高位者の発願仏にみられるもの。長く秘仏であったためか,彩色がよく残る。像高108.8cm。国宝。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報