角を立てる(読み)カドヲタテル

デジタル大辞泉 「角を立てる」の意味・読み・例文・類語

かど・てる

事を荒立てる。いちいち突っかかる。
「気が立って居るもんだから、お互に小さなことに―・てるんだ」〈花袋・生〉
(「目に角を立てる」の形で)怒った目つきになる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「角を立てる」の意味・読み・例文・類語

かど【角】 を 立(た)てる

  1. 角を作る。とがらせる。
    1. [初出の実例]「いちひの木を以て削りたる棒の、八角にかどをたてて、本を一尺ばかり丸くしたるを」(出典:義経記(室町中か)三)
  2. 頑固な、また、理屈っぽい態度や言い方をして、物事を荒だてる。
    1. [初出の実例]「何とてか、和田殿は某に逢ひ給へば、由無き事にもかどをたててのたまふらん」(出典:曾我物語(南北朝頃)九)
  3. 角立てる。怒気を含んだ目つきにいう。角を入る。
    1. [初出の実例]「百官も梁冀を見て目にかとを立て、底には思へども、ちともえちがわぬぞ」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)一)

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