角川(読み)かどがわ

日本歴史地名大系 「角川」の解説

角川
かどがわ

早月はやつき川・片貝かたかい川の分水嶺である魚津市域の木曾平きそだいらの辺りを水源地とし、松倉まつくら地内を通り、魚津市街南部を貫流して富山湾に注ぐ。二級河川で、全長約一三キロ。能登からこの川に毎年多数の鹿が渡ってきたので鹿途かど川とよんだともいう(魚津町誌)。正保四年(一六四七)の「越中道記」には門川と記され、深さ三尺、幅一一間、橋は長さ一一間、幅二間、高さ八尺で、水が出ても落ちることはなかった。河口の湊口には猟船が自由に出入りし、荷船も積荷を下ろすと、一五〇石積まで入ることが可能だった(同書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報