デジタル大辞泉 「解き交ふ」の意味・読み・例文・類語 とき‐か・う〔‐かふ〕【解き交ふ/解き替ふ】 [動ハ下二]1 男女が相手の帯・ひもなどを解き合って共に寝る。解きかわす。「倭文幡しつはたの帯―・へて廬屋ふせや立て妻問ひしけむ」〈万・四三一〉2 互いに相手のひもなどを解き、形見として交換する。「白妙の袖―・へて還り来む月日を数よみて往きて来ましを」〈万・五一〇〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「解き交ふ」の意味・読み・例文・類語 とき‐か・う‥かふ【解交・解替】 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙① 互いに相手の紐などを解き合う。特に、男女が帯・下紐などを解き合ってともに寝る意にいう。解きかわす。[初出の実例]「古に ありけむ人の 倭文幡(しつはた)の 帯解替(ときかへ)て 廬屋(ふせや)立て 妻問しけむ」(出典:万葉集(8C後)三・四三一)② 互いに相手の紐などを解き離し、交換してかたみとする。[初出の実例]「しろたへの袖解更(ときかへ)て還り来む月日を数(よ)みて往きて来(こ)ましを」(出典:万葉集(8C後)四・五一〇) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例