解織(読み)ほぐしおり

精選版 日本国語大辞典 「解織」の意味・読み・例文・類語

ほぐし‐おり【解織】

  1. 〘 名詞 〙 絹織物一種。経(たていと)を整経して仮織りをし、染加工を施したあと、無地染めの緯(よこいと)を織り込んだもの。銘仙などに多く利用される。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「解織」の意味・わかりやすい解説

解織
ほぐしおり

経(たて)糸を整経したのち、粗く緯(よこ)糸で仮織(緯糸を5~10センチメートルぐらいの間隔で打ち込む)して、これに模様捺染(なっせん)してから仮織の緯糸を取り除き、本織をした一種の絣(かすり)織物経糸の模様部分がずれることと、経糸だけが染色されているため、模様が柔らかく浮き出し、ぼかしに似た効果が現れるのが特徴である。銘仙などの絹織物や、スフモスリンなどに使われる。

[角山幸洋]

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