触手冠動物(読み)しょくしゅかんどうぶつ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「触手冠動物」の意味・わかりやすい解説

触手冠動物
しょくしゅかんどうぶつ

動物分類学上の1門である触手動物別名触手動物の触手は、内部に中体腔(ちゅうたいこう)をもち、表面繊毛を密生する点で特異である。しかし、つくりは異なるが同じ触手と名のつく構造は、腔腸(こうちょう)動物や多毛類などいくつかの動物群でもみられる。一方、体の前端にある触手冠lophophoreとよばれる構造は、触手動物特有のものである。そのため、この動物群には触手冠動物という名がより適当と考える専門家も多い。

[馬渡峻輔]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む