日本大百科全書(ニッポニカ) 「触手冠動物」の意味・わかりやすい解説 触手冠動物しょくしゅかんどうぶつ 動物分類学上の1門である触手動物の別名。触手動物の触手は、内部に中体腔(ちゅうたいこう)をもち、表面に繊毛を密生する点で特異である。しかし、つくりは異なるが同じ触手と名のつく構造は、腔腸(こうちょう)動物や多毛類などいくつかの動物群でもみられる。一方、体の前端にある触手冠lophophoreとよばれる構造は、触手動物特有のものである。そのため、この動物群には触手冠動物という名がより適当と考える専門家も多い。[馬渡峻輔][参照項目] | 触手動物 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例