言ひしろふ(読み)イイシロウ

デジタル大辞泉 「言ひしろふ」の意味・読み・例文・類語

いい‐しろ・う〔いひしろふ〕【言ひしろふ】

[動ハ四]
互いに言う。話し合う。
「都には、いと浮かびたる事ども心のひきひき―・ふ」〈増鏡三神山
言い争う。言い合いする。口論する。
「とかく―・ひて、この御文はひき隠し給ひつれば」〈夕霧

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「言ひしろふ」の意味・読み・例文・類語

いい‐しろ・ういひしろふ【言しろう】

  1. 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 ( 「しろう」は互いに事をし合う意 )
  2. 互いに言い合う。あれこれと話し合う。
    1. [初出の実例]「あまえていかに聞えんなどいひしろふべかめれど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
  3. 互いに言い争う。口論する。
    1. [初出の実例]「物語のよきあしきにくき所などをぞ定め、いひしろい」(出典:能因本枕(10C終)八七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む