デジタル大辞泉
「言ひ渡る」の意味・読み・例文・類語
いい‐わた・る〔いひ‐〕【言ひ渡る】
[動ラ四]
1 言い続けながら月日を過ごす。
「年ごろさばかり忘れがたく、恨み―・り給ひしかど」〈源・若菜下〉
2 しきりに求愛する。言い寄り続ける。
「頼みて―・りけるに、猶逢ひ難きけしきに侍りければ」〈後撰・恋四・詞書〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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いい‐わた・るいひ‥【言渡】
- 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
- ① 言いながら日を過ごす。言い続ける。
- [初出の実例]「女は、男をすててはいづちか行かむ、とのみいひわたりけるを」(出典:大和物語(947‐957頃)一四八)
- ② 男から女に、口頭または手紙で求愛する。言い寄る。
- [初出の実例]「ひさうしものいひわたる人、ありけり」(出典:平中物語(965頃)一五)
- 「通ひし所なども絶えて、いとねんごろにいひわたりけり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)東屋)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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