言伝てる(読み)ことづてる

精選版 日本国語大辞典 「言伝てる」の意味・読み・例文・類語

こと‐づ・てる【言伝】

  1. 〘 他動詞 タ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ことづ・つ 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙 ( 古くは「ことつつ」。未然・連用・命令の三形しかない ) ことづてをする。伝言する。
    1. [初出の実例]「やよやまて山郭公ことづてんわれ世中にすみわびぬとよ〈三国町〉」(出典:古今和歌集(905‐914)夏・一五二)
    2. 「雁に書をことつてて、親のかたへやる也」(出典:中華若木詩抄(1520頃)中)

言伝てるの語誌

( 1 )コト(言)とツツ(伝)の合成語。中世末にコトヅク(言付)にとってかわられる。以降、連用形コトヅテにルのついたコトヅテルの形で使われる。
( 2 )日葡辞書」に「Cototçute, curu, teta」とあることを考えると、すでにこの頃、すべての活用形を具備しない欠如動詞であったと推測される。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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