言伝(読み)コトヅテ

デジタル大辞泉 「言伝」の意味・読み・例文・類語

こと‐づて【言伝】

《古くは「ことつて」》
伝えたい言葉を他の人に取り次いでもらうこと。また、その言葉。伝言。ことづけ。「明日来るようにと言伝をする」
間接に人から伝え聞くこと。また、伝え聞いた話。伝聞。「言伝にその話は聞いた」
[類語]伝言ことづけメッセージ言付ける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「言伝」の意味・読み・例文・類語

こと‐づて【言伝】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「ことつて」 )
  2. たより。知らせ。伝言。ことづけ。
    1. [初出の実例]「山がつのかきほにはへる青つづら人はくれども事づてもなし〈〉」(出典古今和歌集(905‐914)恋四・七四二)
  3. 他人からの話によって伝え聞くこと。伝聞。
    1. [初出の実例]「風のたよりのことつても、いまやいまやとこそまたんずらめ」(出典:平家物語(13C前)一〇)

いい‐つたえいひつたへ【言伝】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 昔から代々、口から口へ語り継がれてきた話、事柄伝説昔話、ことわざなど。
    1. [初出の実例]「深いをくのつぼねなどに、女房あることをしるいた書ぞ。云いつたえ物語のことを書たぞ」(出典:玉塵抄(1563)五〇)
  3. 伝言。ことづて。

こと‐づたえ‥づたへ【言伝】

  1. 〘 名詞 〙 ことを先方に伝えること。ことづて。
    1. [初出の実例]「いとしまをかけて飛ぶとりまてや鳥おにも羽にもことつたへせむ」(出典:檜垣嫗集(10C後か))

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