言成す(読み)コトナス

デジタル大辞泉 「言成す」の意味・読み・例文・類語

こと・す

口やかましくうわさする。言いはやす。
大和宇陀真赤土まはにのさつかばそこもか人のを―・さむ」〈・一三七六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「言成す」の意味・読み・例文・類語

こと【言】 成(な)

  1. 口やかましく取りざたする。言い騒ぐ。
    1. [初出の実例]「秋の田の穂田の刈ばかか寄り合はばそこもか人の吾(わ)を事(こと)(なさ)む」(出典万葉集(8C後)四・五一二)
  2. ことばとする。口に出す。
    1. [初出の実例]「うつせみの八十(やそ)言の葉(へ)繁くとも争ひかねて吾を許登奈須(コトナス)な」(出典:万葉集(8C後)一四・三四五六)

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