言継・言次(読み)いいつぎ

精選版 日本国語大辞典 「言継・言次」の意味・読み・例文・類語

いい‐つぎ いひ‥【言継・言次】

〘名〙
① 語り伝え。言い伝え。
万葉(8C後)一八・四〇四七「垂姫(たるひめ)の浦を漕ぎつつ今日の日は楽しく遊べ移比都支(イヒツギ)にせむ」
② ことばの取り次ぎ。伝言。また、それをする者。
蜻蛉(974頃)上「びなきことといひつぎをも知らずがほに」
③ 仲に立って奉公口などの世話をすること。また、その人。口入れ周旋人
浮世草子傾城禁短気(1711)三「いつとても出尻暴(あら)して、数百軒も経廻(へめぐ)り、後はいひつぎ迄(まで)お出入の家の塞(ふさ)がるを恨」

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