言語発達遅延(読み)げんごはったつちえん

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ことばの発達の遅れに対する総括的な用語で、言語発達遅滞ともいい、言語障害のうち頻度がもっとも高い。原因は、難聴、言語環境の貧困(単純性言語遅延)、精神発達遅延の部分現象、自閉症候群、脳神経障害などがあげられる。難聴によるものは、聴力検査として誘発反応を利用した脳波聴力検査を行う必要がある。単純性のものは家庭環境によるものが多く、自閉症では、他人との関係が悪いことから、その治療が本質的には必要である。
 最近は言語治療士speech therapist(略称ST)というリハビリテーション医学のスタッフの活動が注目されている。早期に発見して早く治療教育ルートにのせることが望ましい。遅延の目安としては、生後6か月で喃語(なんご)(ことばにならない発声)のないとき、1歳半になっても意味のある単語がいえないとき、2歳半でも二語文にならないようなとき遅延を疑う。[坂上正道]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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