喃語(読み)なんご

精選版 日本国語大辞典「喃語」の解説

なん‐ご【喃語】

〘名〙
① くどくどと話すこと。また、ぺちゃくちゃとしゃべること。
男女がむつまじくかたりあうこと。
(1904)〈木下尚江〉九「大筵席は既に入り乱れて盃盤狼藉〈〉妓を擁して喃語(ナンゴ)するもの」
乳児の、いまだことばにならない段階発声

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妊娠・子育て用語辞典「喃語」の解説

なんご【喃語】

生後2~3か月ごろに出てくる「アー」「ウー」など口やを使わない声をこう呼びます。言葉の原型といわれます。「クーイング」と呼ぶこともあるそうです。「マママ」などの繰り返し音は「反復喃語」といいます。

出典 母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(母子愛育会総合母子保健センター所長)、子育て編:渡辺博(帝京大学医学部附属溝口病院小児科科長)妊娠・子育て用語辞典について 情報

デジタル大辞泉「喃語」の解説

なん‐ご【×喃語】

[名](スル)
くどくどと話すこと。
男女がむつまじくささやき合うように話すこと。むつごと。
を擁して―するもの」〈木下尚江火の柱
乳児のまだ言葉にならない発声。
[類語](3片言

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「喃語」の解説

喃語
なんご
babbling

生後約3~4ヵ月から8~9ヵ月頃に幼児がしきりに反復して行う意味をもたない曖昧な発声。この期間を喃語期と呼び,ほとんどすべての音声言語に含まれる音素が生じるといわれる。

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世界大百科事典 第2版「喃語」の解説

なんご【喃語】

言語発達の過程において,ことばのない時期とされる乳児期(生後1歳まで)の,言語としての意味をもたない発声活動とその音声をいう。産声(うぶごえ)や初期の叫喚発声とは別に,生後1ヵ月ごろから緊張の少ない〈ウーウー〉などの非叫喚発声が出はじめ,しだいに種類が豊富になり,歯切れがよくなってくる。とくに,5,6ヵ月になると,〈バ・バ・バ……〉〈チャチャチャ……〉など多様な子音の同音反復の発声が活発になる。このような発声が喃語の典型である。

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世界大百科事典内の喃語の言及

【幼児語】より

… うぶ声をあげて人間はこの世に生まれてくるが,胎児の時から母親の声は聞いているとの研究もある。うぶ声の叫声は摂食等による口腔の運動,あるいは〈最小努力の法則〉によって,喉音の〈グ〉や,成人の〈ア〉音に似た音からはじまり,母音の〈ウ〉,子音の〈パ,バ,マ,ン〉が結合して,長い喃語(なんご)になっていく。6,7ヵ月ごろが一番盛んだといわれる。…

※「喃語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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