精選版 日本国語大辞典 「発声」の意味・読み・例文・類語
はっ‐せい【発声】
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呼気によって声帯を振動させ、音声を発すること。ヒトを含めて動物は、本能的に、あるいはなんらかの意図をもって声を発する。生殖にかかわる雌雄の行為に伴ったり、驚き(恐怖)、喜び、悲しみといった情感の表現として、また遊戯や芸術(人間の場合)の一側面として発せられた声は、それぞれの状況に応じた伝達の機能を果たしている。とりわけ人間の発声は、言語や音楽の成立を担う重要な行為であり、民族、時代、文化によって、意識的または無意識的に、さまざまな発声法が駆使されてきた。そして歌唱における発声法は、音楽様式を決定する重要な契機となっている。たとえば、アメリカ・インディアン、東ヨーロッパ、オセアニアなどの地声、近代ヨーロッパ(いわゆるクラシック音楽)のベルカント、現代の日本や韓国での演歌などのさび声ないし鼻声的歌い方などは、それぞれの文化の担い手の感性の違いを反映し、それなりの訓練を要するものとなっている。とくにヨーロッパの場合、専門の訓練師(ボイストレーナー)が存在するほどに発声法の教育が重視されており、呼吸法、声区(胸声、中声、頭声)の区別をはじめ、共鳴、ビブラート、レガート、スタッカート、ポルタメントなどの唱法が精密に伝授される。
[山口 修]
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…迷走神経は大きく分けて,頸部,胸部,腹部の内臓に分布する。頸部では,喉頭の筋を動かして行う発声運動と咽頭の筋を収縮させて行う嚥下(えんげ)運動(食物を飲み込む働き)との二つの働きをする。胸部では心臓の運動を抑制し,腹部では食道,胃,小腸,大腸の運動を促進する。…
…脊椎動物が呼吸気を利用して発声器官を振動させて生じる音。このような音を発することを発声phonationという。…
…動物がコミュニケーションの手段として音響を発することを発音または発声phonationといい,これにかかわる器官を発音器官と呼ぶ。胸びれの摩擦やうきぶくろの隔膜で音を出すギギやホウボウなどのまれな例外を除けば,発音機能をもつ動物の大部分は陸生の脊椎動物と昆虫類である。…
※「発声」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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