言語系統樹説(読み)げんごけいとうじゅせつ(その他表記)pedigree theory; Stammbaumtheorie

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「言語系統樹説」の意味・わかりやすい解説

言語系統樹説
げんごけいとうじゅせつ
pedigree theory; Stammbaumtheorie

ドイツ言語学者 A.シュライヒャーの提唱した説。言語が,単一の祖語から次第に枝分れして下位言語が生れると説く。シュライヒャーの考えの根底には,言語が人間意思から独立した有機体のようなもので,それ自身人間の意思とは関係なく進化するものである,という思想がある。しかし,言語の発達は系統樹説だけでは不十分で,言語波動説と相補しながら説明されねばならない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android