日本大百科全書(ニッポニカ) 「計量計測」の意味・わかりやすい解説
計量計測
けいりょうけいそく
metrology
測定の科学およびその科学の応用。計量計測には、測定不確かさおよび適用分野に関係なく、測定のすべての理論的および実際的側面が含まれる。ここでいうmetrologyに対してmeasurement(測定)は、「ある量に合理的に結びつけることが可能な一つ以上の量の値を、実験的に得るプロセス」の意味で使われており、計量計測が理論と実際の総括的な意味をもつのに対して、測定は実践的な意味をもつ。なお、ここでの計量計測は国際計量計測用語(VIM:International vocabulary of metrology)のmetrologyを訳したものであり、使用する専門分野内での混同のおそれがない場合には、単に計量あるいは計測と訳すことを容認している。また、測定は、量の比較または実在物の計数を意味する。そして、指定の測定手順(測定結果、測定手順および、測定条件を含む)に従って操作する校正された測定システムの意図された使用に見合う量の記述を想定している。
[今井秀孝]