計量(読み)ケイリョウ

デジタル大辞泉 「計量」の意味・読み・例文・類語

けい‐りょう〔‐リヤウ〕【計量】

[名](スル)重量分量をはかること。「選手体重計量する」
[類語]計る測定計測秤量しょうりょう秤量ひょうりょう実測計時目測

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精選版 日本国語大辞典 「計量」の意味・読み・例文・類語

けい‐りょう‥リャウ【計量】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 長さや重さなど物の数量をはかること。分量、目方をはかること。
    1. [初出の実例]「農業時を失はず、商売計量(ケイリャウ)を敬む事、是秘密の事なりといはれし」(出典町人嚢(1692)三)
    2. [その他の文献]〔宋史‐食貨志上二〕
  3. どうであるか、どうなっていくかなどを考えたり、予測したりすること。
    1. [初出の実例]「如在生計量閉眼之後、雖一処相違」(出典:重源譲状‐建久八年(1197)六月一五日)
    2. 「大局を計量せしむべしと」(出典:東京日日新聞‐明治四四年(1911)一一月一三日)
  4. 数学で、距離空間の距離。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「計量」の意味・わかりやすい解説

計量
けいりょう
metric

一般的に距離のことをいうこともあるが,特に数学では「計量」という用語を無限小計量の意味に使うことが多い。すなわち,たとえば
の形で ds が考えられるとき,これから距離概念が考えられるわけで,これを計量という。この例はリーマン幾何学リーマンの計量であるが,もっと一般的に種々の計量を微分幾何学では考える。

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世界大百科事典(旧版)内の計量の言及

【度量衡】より


[衡(質量の基準)]
 質量(ないしは重量,ただし厳密にいえば重量は力の一種であって,質量とは峻別(しゆんべつ)されなければならない)の測定に関する歴史は,前数十世紀の時代にさえさかのぼりうるといわれるが,伝承されている史料のうちでもっともポピュラーなのは,古代エジプトのパピルス〈死者の書〉にしるされたてんびんの図であろう。そこには,霊魂と羽毛との比較計量のありさまが描かれているが,当時の〈衡〉がこの羽毛によって定められていたわけではない。古代オリエント諸国にほぼ共通して,(ロ)の自然物方式が行き渡っており,小麦の粒による質量基準が定められていた。…

※「計量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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