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国際計量計測用語 こくさいけいりょうけいそくようごInternational vocabulary of metrology

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国際計量計測用語
こくさいけいりょうけいそくようご
International vocabulary of metrology

計量計測に関係する八つの国際組織が合同で編集発行した計量計測分野の総括的な用語集であり、量および単位、測定、測定装置、測定装置の性質、測定標準の5章からなる合計144の用語で構成されている。略称VIM
 八つの国際組織とは、国際度量衡局(BIPM:International Bureau of Weights and Measures)、国際電気標準会議(IEC:International Electrotechnical Commission)、国際臨床化学連合(IFCC:International Federation of Clinical Chemistry and Laboratory Medicine)、国際試験所認定協力機構(ILAC:International Laboratory Accreditation Corporation)、国際標準化機構(ISO:International Organization for Standardization)、国際純正・応用化学連合(IUPAC:International Union of Pure and Applied Chemistry)、国際純粋・応用物理学連合(IUPAP:International Union of Pure and Applied Physics)、国際法定計量機関(OIML:International Organization of Legal Metrology)である。この国際合同委員会は、JCGM(Joint Committee for Guides in Metrology)とよばれ、ここで編集された文書はISOからISO/IEC Guideとして発行されることになっている。
 VIMの第1版は1984年、第2版は1993年に発行されており、2007年にその第3版(VIM3-Basic and general concepts and associated terms)が編集された折にISO/IEC Guide 99として発行された。
 現在では、測定結果の信頼性を評価・検証する指標としての計量計測トレーサビリティや測定不確かさなどの新たな用語を導入することを前提に、ISO/IEC 17025(試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項)とともにVIMGUMGuide to the expression of uncertainty in measurement, ISO/IEC Guide 98-3 : 2008)の概念を推奨する指針がISO/IEC Directive Part2 : 2011に明記されている。その結果VIMは多くの国で規格文書として翻訳発行されており、日本においてはVIMの翻訳版が標準仕様書(TS Z 0032 : 2012)として2012年(平成24)に一般財団法人日本規格協会(JSA)から発行されている。
 なお、日本工業規格(JIS)には多くの用語規格があり、計量計測分野に関連するものとして、JIS Z 8103「計測用語」、JIS Z 8101「統計―用語と記号」、JIS C 1002「電子測定器用語」、JIS C 5600「電子技術基本用語」、JIS K 0211「分析化学用語(基礎部門)」、JIS X 0001「情報処理用語―基本用語」、JIS Z 8002「標準化及び関連活動―一般的な用語」、JIS Z 8202-0「量及び単位―第0部:一般原則」、JIS Z 8301「規格票の様式と作成方法」などがある。現時点では、これらの用語規格の間の用語の意味と対応英語の整合性は、かならずしも十分とはいえない。近い将来にVIMを軸として専門分野間の相互協力により総括的に見直すことが必要である。[今井秀孝]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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