(読み)リ

デジタル大辞泉 「詈」の意味・読み・例文・類語

り【詈】[漢字項目]

[音]リ(呉)(漢) [訓]ののしる
ののしる。悪口を言う。「罵詈ばり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「詈」の読み・字形・画数・意味


12画

[字音]
[字訓] ののしる

[説文解字]

[字形] 会意
网(もう)+言。言は神に誓約する語。その盟誓を収めた器の上に网(あみ)を被らせるのは、その誓約を無効とするための、呪詛的な行為である。〔説文〕七下に「罵るなり。网に從ひ、言に從ふ。人(ざいにん)を网するなり」というが、盟誓にそむき、これを無効とする呪詛的行為をいう。〔詩、大雅、桑柔〕に「背(ふくはい)して善く詈(ののし)る」とは、違約の行為を責めるもので、単なる罵詈をいうものではない。

[訓義]
1. ののしる、盟誓にそむく、わるくいう。
2. あてこする、せめる。

[古辞書の訓]
名義抄〕詈 ノル・サイナム 〔立〕詈 ソシル・サイナム・ノル・ハヅカシメテ

[語系]
詈liaiはliatと声義近く、に悪虐の意がある。(戻)lyetも同系の語であろう。

[熟語]
詈言詈辱詈詛詈罵詈侮
[下接語]
怨詈・訶詈・詬詈・詛詈・怒詈・罵詈・忿詈

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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