…これは,現在滋賀県大津市にある蟬丸神社につながる〈蟬丸信仰〉である。蟬丸が,平曲を語った放浪の盲僧たちの集団によって信仰されたのはいうまでもないが,やや時代が下っては,やはり放浪の芸能民である説経師によって祖神として信奉された。江戸時代には,説経節を語る説経師に限らず,琵琶法師,瞽女(ごぜ),歌念仏,辻能狂言師,辻角力,人形操師,見世物,放下師(ほうかし),祭文師,白拍子,三味線弾,傀儡(くぐつ)遊女など広く諸国をめぐる放浪の芸能民集団の多くは近松寺(こんしようじ)を通じて巻物を下付されて蟬丸宮の支配に属していた。…
※「説経師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...