読売(読み)よみうり

精選版 日本国語大辞典 「読売」の意味・読み・例文・類語

よみ‐うり【読売】

〘名〙 江戸時代世間出来事を摺り物とした瓦版(かわらばん)を面白く読み聞かせながら街を売り歩くこと。また、その瓦版やそれを売り歩く人をもいう。唄本なども売り歩き、また後には、二人が組みになって連節(つれぶし)で売ってまわった。幕末には長編の事件物も売られ、明治演歌師にひきつがれた。よみうりや。
※俳諧・投盃(1680)六「青柳たたくあだ口の波 読売の双帋の名残鴈鳴て」

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「読売」の解説

読売
よみうり

瓦版(かわらばん)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「読売」の意味・わかりやすい解説

読売
よみうり

瓦版

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の読売の言及

【瓦版】より

…多くの場合,絵画を中心として説明文を書き添えたもので,形態は大小さまざまな木版一枚刷りのものと,半紙二つ折りを数枚綴じたものとがある。事件発生の都度,街頭で読売りされたので〈読売り〉または〈辻売りの絵草紙〉などと呼ばれていた。瓦版という名称は幕末ころの文献に初めて見られ,いわゆる〈読売り〉の粗末なものに対する蔑称(べつしよう)として用いられていた。…

【新聞】より

…(5)社会主義国を別とすれば,資本主義国ではイギリスなど一部の国を除いて全国紙が存在しないか,あってもアメリカのように1~2紙にすぎないが,日本では全国にわたって取材網を配置し,また全国を販売領域とする全国紙が複数存在する。《朝日新聞》《毎日新聞》《読売新聞》《産経新聞》《日本経済新聞》の五大全国紙は,日刊一般紙の総発行部数の約50%を占める。もっともこれら全国紙は,発行所が置かれている東京,大阪などの大都市周辺に集中しており,地方ではその地域のブロック紙や県紙が占有率の過半を占めているところが少なくない。…

※「読売」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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